ここでも朝ご飯にチーズ出ないかなーと期待はしていたのですが残念ながらcontinental style。
でもまあパンそのものは美味しいのでよしとしましょう。
#でも、クロワッサンにはさすがに卵しっかり入れた方がいいと思う…f(^^;;)。ぱらぱら崩れて食べにくいから。
さっさとcheck outをすませた上で出立の昼過ぎまで荷物を預かってもらい、午前中は二人それぞれInterlaken市街散策。
#実はこの旅行中食事と宿以外はほとんど別行動してたという話もある(^^;)。
ちなみにこの「荷物預かり」も営業中のレストランの片隅に置いておくだけという大胆な(笑)ものでした。
昼食をとったらInterlaken Ostに移動して今回の鉄道旅行の目玉その2、Golden Pass Panoramicに。
ヨーロッパの著名列車には珍しく日本のような電車スタイルの車両
で、JR東海373系(特急「東海」)になんか似てます。連結器(というよりは「牽引フック」といった方が正しい気がする…)、緩衝器まわりがだいぶ無骨ですけど。
新しく綺麗な車両
で、シートもリクライニングこそしないものの座り心地は快適です。
#始発駅Interlaken Ostには普通に機関車に牽引されて入ってきたこととか、先頭車から私たちの乗った4両目くらいまでどうもずっと動力なしの客車(つまり「サハ」)だったっぽいこととか考えると、この道中では一番後ろの機関車が押して走っていたという可能性もありますが…。
この区間での見所はなんといってもThunerseeの景観
。――というか、ほとんど区間全体に渡って湖畔を走ってます(^-^;)。
ここの区間に限った話ではないのですが、湖畔・河畔路線での日本との大きな違いは護岸やフェンスなどでの水に対する防護措置が一切なされていない(ように見える)ことで、列車は本当に水際ぎりぎりを走ってゆきます。
大雨のときとか氷河末端が崩落したときとか本当にこれで大丈夫なのかかなり不安になりましたが…。
終点Zweisimmen近くで列車は水際を離れ、再び丘陵地帯へ。
Zweisimmenでは向かいのホームに停車してる列車に乗り継ぎ。
列車番号も変わらない乗り換えですが、列車の外見とかはかなり変わります。
客車はこれまでの白・金+焦茶の通常型客車からクリーム+紺の展望車に、そして先頭は機関車の牽引するヨーロッパおなじみのスタイルに。
そして特筆すべきはこの機関車。
形自体は精悍で力強いものなのですが、塗装が「夜空のお星さま」とか「村の牧場で草を食む牛」とかのど派手なもの

。
客車の落ち着いた雰囲気の塗装と比べてもかなり浮いてます。
誰だ、こんな塗装に決めたのは…(^_^;;)。
この区間はもっぱらなだらかな丘陵地帯を走るコース
。
ただし途中で一度山越えがあり、そこでは遠くまでの景観を楽しむことができる――はずなのですが本日このGolden Pass後半区間の天候は曇り時々雨、山間部では濃霧、とさんざんだったためどうにも展望車の本領が発揮できずに終わりました(-_-;)。
もっとも山間コースの景色は直前にラックレール路線を堪能しているだけにちゃんと見えても物足りなく感じたのではないかという気もしますが。
山を越えると文化が変わったことが景色からもひと目で分かります。
家の造りも変わりますし、低い丘があったときにこれまでは牧場を作っていたものが葡萄畑に。
ああフランス語圏に入ったんだなあ…。
#さようなら私の言葉が通じる世界(笑)。
スイス国内の言語分布的にはZweisimmenから少し行ったあたりでドイツ語圏からフランス語圏に入るのですが、私たちの方はZweisimmenで電車を乗り換えた時点で一足先にフランス語圏入りです。
これまでドイツ語圏では「車内放送で次の停車駅の案内あり(日本と違って「繰り返し」はないけど)」「車内アナウンスは独仏英または独英の複数言語で」だったのが、フランス語圏に入ると「停車駅案内は基本的になし」「車内アナウンスはフランス語のみ」に。
なんか文化の違いを端的に感じます(-_-;)。
Montreuxから目的地Genèveまではジュネーヴ湖(フランス側からの呼称「レマン湖」の方が有名か)沿いを近距離列車で走ります。
MontreuxのホームからLausanneまで一緒だった男性が教えてくれたようにここは通勤路線で、車内の雰囲気も人種・言語の違いを除けば日本の首都圏で馴染んだのと変わらない感じです。
#しかしこの男、妹のつけている歯の矯正金具に異様に興味を示すかと思えばTGVと新幹線の比較でかなり詳細な知識(両者の営業最高速度や試験最高速度、営業開始年など…)を披露したりと、かなりオタクっぽい感じでしたね…(^^;;)。
通訳に当たる妹がその辺の知識を持っているはずもなく、コミュニケーションはかなり苦労しましたが。
(Montreuxもかなりそうだけど)Lausanneまでくると辺りの景色は一気に「都会」です。
どこの国でも大都市中心部がそうなっているような無国籍なコンクリートのビルが並び、線路脇にはスプレー落書きがあふれてきます。
もちろん旅情としては美しくはないんですが、普段こうした都会で暮らしている人間としては少しほっとしたような気がしたのもまた事実。
そしてLausanneを過ぎると列車はまるで今までが嘘のように急加速して一気にGenèveを目指します。
目測で巡航約110〜120km/h。
山手線が急に京葉線に化けたみたいな感じです(笑)。
そして電車は夕闇に沈みゆくスイス第三の都市へ。(ちなみに第二位はBasel)
しかし駅や街並みを見る限りどう見てもZürichよりGenèveの方がずっと大きな街に見えます(^_^;)。
…というかLausanneだってZürichと同等以上に見えますが…。
旧市街にとった宿まで辿り着き、荷物を置いて一息ついてから夕食をとろうと再び街へ。時刻はちょうど19:00を回ったあたり。
ところが街頭はすでに
こんな感じで店も閉まって人影まばら。
とても大都会とは思えない夜の早さです(@@;;)。
駅周辺はそれなりに夜遅くまでやっているのですが、ちょっと遠いこともあって手近な中華・日本料理屋へ。
店自体はそこそこの広さなのですが、時間が遅いせいかえなりかずきそっくりな店長(かな?)と上海から来たという18、9くらいの可愛らしいウェイトレスさんが切り盛りしてました。
ウェイトレスさんは日本のテレビドラマや歌が大好きで(反町隆史が好きだとか)日本語の勉強をしてるとかで、なんか私たち食事の傍ら即席簡易日本語講座開いてました(笑)。
ついでに翌日行きたいと思っているところまでの行き方なども「えなり君(^^;)」に訊いたりして、全然スイスらしくはないけどとても和やかで心地よいひとときを過ごすことができました。
#性格もえなり君っぽかった…(笑)。