2002年10月アーカイブ

Livarotリヴァロ

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久美味調達チーズのもう一方。 フランス産ウォッシュタイプ。
臭いことで有名なチーズです(笑)。 今回買ったカットではそれほど強いわけではないのですが、確かに特徴のある臭いがします。 インドール系の臭い……大腸菌を培養した培地とそっくりの臭い(大便臭の一成分)で、食品からは絶対に漂ってほしくない類のやつです。
熟成が進んでいけばこれがどんどん強くなるわけなので、これは確かに受け付けない人が多そうです。 学生時代に大腸菌を扱っていたせいもあってかこの程度なら私は平気ですが。

外形は半径10cm、高さ4cmほどの円柱形で、側面に麦か葦のような草の葉が樽のたがのように3本巻きつけてあるのが外見上の大きな特徴です。 表面は黄褐色で少し湿り、ぬるぬるしています。 外皮は0.5mm程度とぺらぺらです。

ウォッシュタイプとしては水分含量は非常に少なく、内部はハードタイプのようにしっかり締まっています。Goudaくらいの硬さで、外側ほど硬いようです。 色はウォッシュタイプに典型的な黄土色で気泡が点在しています。

水分が少ない分濃縮されたのか、かなり濃厚な旨味を持っています。 その一方で塩分は少なめなのでとても食べやすいです。 外皮部分にはじゃりじゃりする感触があるので気になるなら削った方がいいかも。

この臭いさえなければ万人向けの美味しいチーズなんですが(^-^;)

#この臭いも含めてウォッシュチーズらしいといえばらしいんけどね。

週末久しぶりに久美味に行って調達してきました。 これまた有名なチーズですね。
有名だけあって産地や生産母体も多彩で、一口にcamembertといってもその顔ぶれはとても多彩で、ひとくくりに語るのはとうてい無理な話です。

#Brieも似たような問題抱えてますね。

フランス産白かびタイプ。
直径12cm高さ3cmほど、おなじみの円柱形です。 今回買ったのは農家製、無殺菌乳使用のもので、やや皺が寄り、表面のかびが減って粘りが出てきた厚めの外皮やかなり色の濃い実質から見る限り、けっこうよく熟成が進んでいるようです。
普通に見かけるcamembertとは相当雰囲気が違っていますね。

朝の室温(15℃ほど)でもゆっくり自重で変形していくくらいの柔らかさです。 真夏なら液化するかもしれません。
内部は比較的均質ですが、気泡の分布は上下方向に中央、直径方向には外周からちょっと入ったところに偏っています。

味の方は外見から想像された通り濃厚な甘みと旨味をもっています。 甘みだけでもbrie de Meauxクラスなところへcœur d'Arrasやpont-l'Evêqueといったウォッシュタイプ並みの旨味を合わせもっていて極めて美味です。
おそらく若いときでも以前食べたbrie de Meaux並みの味を持っていたものを丁寧に熟成させた結果なのでしょう。

作り手の愛情と環境の運とが育んだ宝石のような作品です。

#ホールでも¥1,500弱とそんなに高くないのも嬉しいです(^^)

生きてます

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体育の日まわりの三連休に出かけた旅行の写真まとめてたり
chromiumのIMAP(S)サーバ設定に手こずったり(現在進行形だ)
新居探しに出かけたり(まだ決まらん)
してる間になんか二週間もたっちゃいました(^_^;;;)

雨続きで布団が干せず、何となくやる気の出ない憂鬱な気分が続いてたというのもあるかも。 仕事の方もここ一月ほど何も業務が割り当てられない宙ぶらりん状態のままですし……。

余録

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帰りのこまちは上野1529止まりでしたし、せっかく三連休パスも効いてることですのでそのまま秋葉原で途中下車(笑)。 目的は残り少なくなってしまった充電式乾電池の補充とDynaBook SS 3300シリーズ用のジャンクキーボード調達。
実はpalladiumの`V'のキーを支えるパンタグラフが破損してしまい時々上にはね上がってしまう状態なのでした(^^;;;)。 まあ日常使用に致命的な支障があるほどではないんですが。

#だからわざわざ新品部品で調達するのもな、という感じ。

――で、戦果。
ジャンクキーボードの出物はなし。まあこれはそんなもん。
乾電池の方は......秋月電子って月曜定休&今日月曜日だっけ......f(^_^;;;)
というわけで戦果0でした。

ま、久しぶりに記憶の中の秋葉マップも更新できたし、そもそも出費0なんでいいか。

それにしてもしばらく来ないうちにまた秋葉原ずいぶん変わったなあ......。

羽後の旅人3

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駅前のカフェで朝食をとったらあとは昼食や職場への土産物を調達して帰るだけ。

天候と良い米に恵まれたすてきな旅行でした~♪

羽後の旅人2

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小京都

オーソドックスな品揃えながらやはり美味な朝食(梅干しがいわゆる「かりかり小梅」じゃないまともなものだったのは非標準か。昨夜あれだけ食べたにもかかわらず今朝も三杯平らげる私)のあとは角館へ。
バスまでの時間を利用して武家屋敷の辺りまで散歩。 確かに古い屋敷町がよく残っとりますな。 ちょくちょく通る車が雰囲気を壊してしまうのはまあ仕方のないところですが。

Field Walk

今回の旅の主目的地その二、抱き返り渓谷までは角館駅からバスで小一時間。 天候は昨日にも増して好天で雲ひとつない快晴。 紅葉の方はこちらも残念ながら「たま~にちらほら見えるかな」程度。雰囲気はむしろまだ夏山です。

観光地だけあって足元はよく整備されており、特に装備に気を使わなくても歩いていけます。 (私はトレッキングシューズ履いてましたが)
特に主要観光ポイントの回顧みかえりの滝 まではちょっとしたハイキングコースといった程度です。

こういった自然豊かなところに行くとつい辺りの地質、動植物調査を始めてしまうのは私の常(笑)。 今回ももっぱら視線は地面向いとりました。

渓谷を構成する川床と山はいずれもほぼ一枚岩といっていい巨大な玄武岩の岩塊でできており、水の流れていない部分では見事な六画柱状摂理が渓谷全体にわたって見られます。
当然これは岩肌の風化が進んで崩れやすくなっているというのと同義なわけで、壁面崩落の跡が古いものから真新しいものまでこれまたそこら中にあるばかりか、摂理の出ている壁面に素手で触れただけでその周囲20cm四方くらいが崩れてしまうという案配でちょっと危険な雰囲気(^_^;)
ハンマー片手の管理所員らしき人が見回っていたのでその辺の状態はきめ細かく把握できてると思いますが……。

基本構成が岩の塊だけに(土壌層が薄く、不透水層の岩盤が地面直下にある)辺りの地表には非常に水が多く、沢に限らずどこでも壁面から水がしみ出し、滴っている状態です。
植生もこれに合わせてシダ・コケ類が多くなっています。 つらつらと歩いているだけでいずれも10種以上を確認しました。 どれもなかなか立派なもので、スギゴケがまるで普通の種子植物みたいでした(笑)。 (ふわふわしてて気持ちいい~♪)
種子植物ではダイモンジソウがちょうど開花期だったのが目を引いたかな。

地質、植生とも知っている中では黒部峡谷によく似た雰囲気です。 (モウセンゴケは生えてなかったけど) 上流のダムで減らされている川の流量が本来の姿ならもっと似ていそう。

善知鳥うとうの中島と神代調整池方面・百尋の滝方面分岐点の二ヶ所で道の整備状況は段階的に悪化、だんだん山道らしくなります。 我々は(時間の関係上)結局神代調整池まで行き、そこで昼食をとって戻りました。

総行程約4時間。 ちょうどいい運動でした☆

湯煙2

帰りがけには突発的に途中の温泉センター「ゆぽぽ」でひと風呂。 こーいう場当たり的な旅程変更って大好きです(^^)

#一応行きがけに「帰り気が向いたら寄ろうか」程度に話はしてたんでまるっきりその場で思いついたってほどじゃありませんが。

ちょっと歩いて汗かいたあとの大風呂での温泉はとびっきり贅沢な気分です♪

米どころ故に

新幹線も追加料金なしでそのまま利用できる三連休パスを生かして(いや一人だけ違うわけだが)再びこまちにて今度は秋田へ。 おお何か一気に大都会に来た気がするぞ(笑)。

で、関東組じゃない一名は現在この秋田在住なので、ここは彼女に任せて近場の居酒屋で食事兼酒盛り。 普通ならこういう場で紅一点が仕切るのは奇妙に見えるとこですけど、地元な上に元々お酒好きな人なんで全然問題なし(^^;;)

お勧めどころだけあって料理もとてもおいしかったですし、いろいろ試したお酒も全部なかなか良い味でした。 洋酒党で日本酒の苦手な私が進んで杯を空けていたくらいです。

ホテルに戻ってからは大貧民でしばらく時間を潰してから就寝。

#昨夜は不調だったけど今夜は好調。都落ちありにも関わらず大富豪での完全制覇を達成♪

羽後の旅人

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三連休を利用して、民族音楽愛好会のグループメンバーたちと秋田へ旅行。 参加四名のうち関東組三名は三連休パスでこまち利用。

集合場所は東京駅丸の内中央改札口。 在住地が遠い順に到着したというのはお約束。 そして遅刻して最後についた人が三人全員分のパスを持っていたというのもまたお約束。
で結局始発から乗ったにもかかわらず道中の過半、仙台駅まで座れなかったりなんかすると(苦笑)。

暇つぶしの田沢湖

田沢湖駅で残る一人と合流後、バスで田沢湖畔へ。 途中対抗列車とのすれ違いで新幹線が5分ほど遅れていたこともあって発車間際の駆け込み乗車でした(^_^;)

チェックインまでには時間があったので荷物だけ預かってもらって湖畔へ。 日本最深の湖とはいってもまあ端から眺めている分にはごく普通の湖です(笑)。
ただ岸辺の砂が非常に白く輝いていたのが印象的ではありました。

#花崗岩の長石と石英の部分だけを砕いたような感じ。 わりと粒は粗めで、砂が丸くなかったのもちょっと奇妙かも。

湯煙

安食堂で昼食だけすませて、散歩もそこそこに再びバスで本日の主目的地、乳頭温泉郷へ。 比較的時間には余裕があるので二つほど露天風呂を巡る予定。 紅葉にはちょっと早かったかな~。

結局我々男性陣三名は蟹場温泉&大釜温泉の二ヶ所に行ってきました。

蟹場温泉

木立の中、囲いも何にもない露天風呂はとってもいい雰囲気。 もうちょっと紅葉しててくれればなあ。

湯は透明度30cmくらいに白濁していて、硫黄分を多く含んでいるみたいです。pHは弱塩基性かな。 ちょっとぬるぬる感あり。
しかしそういった細かい点はともかくとして湯の温度が結構高く、早々に上がっちゃいました(笑)。

#湯船に湯が流れ込んでくる最上流部に近いところにいたのが敗因か……。

大釜温泉

妙の湯に行っていた(はずの)もう一人との再合流待ち&のぼせ解消の小休憩――となぜか彼女は孫六温泉方面から戻ってきたりしてびっくり。 何でも妙の湯の露天風呂が改装中だったんだそうな。

大釜温泉の方の露天風呂は板の透垣で囲まれた方形の湯船と蟹湯温泉とは対称的。
湯は薄いクリーム色に強く濁り、透明度は10cmほどしかありません。 あまり臭いはないのですが顔を洗ったら強く鉄の臭いと味がしました。 これから推察するにpHは弱塩基性でしょう。 肌の感触は普通の水と変わらなかったんでほとんど中性に近いと思いますが。

こっちはのんびり浸かってるのにちょうどいいくらいの湯温でした。 蚊がいっぱい飛んでたのが目障りでしたが。

#その割に刺しにはこなかったのが不思議。 この場所では温度でもCO2でも肌を識別できないのが原因かなあ。

Intermission: 孫六温泉方面

すっかり温まってもまだ帰りのバスまではちょっと時間があったんで、孫六温泉までの道中の景色が良かったということで途中まで。

日没間近でちょっと暗めではありましたが、確かにあと一週間もすればなかなか見応えのある紅葉になりそうな景色でありました。

健康的な夜

予約していたのは国民宿舎の方だったはずなのに、チェックインしてみたらなぜか併設のユースホステルの部屋になっていたという驚きの事実がそこに(笑)。
――まあ値段もユースホステル分でしたし、すきま風が吹き込んだりするようなひどい部屋ではなかったんでいいんですけどね。

#しかしこの年になって普通の旅行でYHの世話になるとは思わなんだ。

夕食は食堂こそ国民宿舎とユースとで別れているものの、見た感じ献立は共通な様子。
もとより豪華なものは期待してませんが、そこそこ品数もあってどれも素朴に美味。 いい意味で期待を裏切られました。

特にご飯そのもののおいしさが際立ってました。 米どころへの収穫期の旅行だけに、これはなにげにけっこう期待してたのでとても嬉しかったです。

#だからって六杯も食べたのはちょっと食い過ぎかもしれん(^^;;)

あと初めて食した「ミズの実」も面白い形とモロヘイヤやオクラみたいな粘る食感で気に入りました。 調べてみたら「ミズ」ってのはウワバミソウの別名だったんですね。 といってもこっちの名前でも「名前は聞いたことある」程度ですが。

総勢四名では大貧民もそう盛り上がらず(「ナポレオン狂」は今回参加してません)、旅費精算などの仕事もあっさり終わって2230頃にはさっさと就寝してました。 ああなんて健康的な。

Cheddar

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ちょっと夕食の献立に困ったのでゴボウ&マカロニと合わせて手抜き料理。

湯通しした薄切りゴボウとゆでたマカロニ(実際は時間差投入で一緒にゆがいた)を塩コショウなどで味を調え、くっつき防止のサラダ油ちょっとと混ぜた上にCheddarの薄切りを載せてレンジで80秒。
――そのままのときからは想像もつかないような食欲をそそるいい香りが立ってびっくり。 旨味も強くなっていて、まさに「化けた」としかいいようがない変貌ぶりです。

これ、長期熟成じゃない普通のCheddarでもそうなるのかなあ。 もしそうならGruyere、Emmentalに次ぐ定番常備チーズ(要するに安くて、料理応用のバリエーションが多くて、味の当たり外れがないチーズ)に加えておこうと思います。

チーズ話が続きます(笑)。

ふらりと立ち寄ったらもう入荷してました。 ちょっと早めの気もしますがもうそんな季節が巡ってきたのですねえ。
本当の旬の時期(12月~2月)まで待とうかと思っていたのですが、とても美味しそうなのがカットされていたのでつい衝動買い(^^;;)

フランス産ウォッシュタイプ。
ホールサイズは半径15cm、厚さ5cmほどの円盤形。 側面は桧系の木の薄板で作った枠で支えられ、この木枠の芳香がチーズ表面全体に薫製のように染み込んでいるのが大きな特徴になっています。
表面はベージュ色でウォッシュタイプとしては乾燥気味。 全体にうっすらと粉を吹いたように白かびが見られます。

外皮の厚さは2mmほどとやや厚めです。 内部は綺麗な象牙色で細かいチーズアイが点在。 非常に柔らかく、自重を支えていられないほどです。 もちろんナイフでのカットは不可能。 ただウォッシュタイプの常として粘性があるので容器にべったりくっついてしまうことはぎりぎりで避けられています。 この辺Reblochonとよく似ています。

まだ若い熟成具合なので(カット売りできてる時点で明らか)ふかしたじゃがいもに詰めるという定番の食べ方で。 温めると木の香りがさらに立ちますが、チーズ自体の匂いはほとんどないようです。 味も予想通り若いですがこちらは甘みと旨味がほどよくバランスして穏やかに美味です。 これまたReblochonそっくり。 こっちの方が若干甘いのかな。

Cheddarチェダー

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有名なチーズなのであまり説明の必要はないかも。

イギリス原産ハードタイプ。今回のはニュージーランド産の長期熟成もの。
ホールサイズは7x12x15cmくらいの直方体。 表面には厚さ3mmほどの分厚い黒色のワックスがかけられています。

色はごく普通の象牙色でチーズアイはありません。 その代わり内部にはアミノ酸の結晶が長期熟成の証のように点々と析出しています。
長期熟成の割にはけっこう水分を含んでいてしっとりしており、スクレーパでの薄削りは困難です。 逆にナイフではとても楽にカットできます。

味は日本で「ナチュラルチーズ」としてパック売りされているようなものの柔らかさをそのままに、旨味だけを思いっきり濃縮したような感じ。 特に強く主張してくる部分はありませんが、全体に高レベルなところでとてもバランスがいいです。
料理の主役も脇役もどちらもこなせるオールラウンダといったところ。

オーストリア産ブルー。
ホールサイズは半径約13~14cm、高さ約7cmの円柱形。 高さがちょっと低めかな。
実質は若干黄みを帯びた白色で、かびは灰緑色。 生え方は細かい不規則な空洞で、内部にいくほど多くなる感じで分布しています。

植えつけの針は縦に刺しているようですが、Gorgonzolaのような無節操なものではなくて断面をよく見ればたまに見つかるといった程度。

味は色が黄色を帯びていることから予想された通り甘み、旨味ともかなり濃厚なもので、塩味は通常のブルー程度に強いにも関らずそれを感じさせないほどです。 バランスとしては非常に整っています。

#今の時期のブルーは夏絞りの乳で作っているので、どの銘柄も軒並み普段よりは黄色っぽい色合いになってます。

もっとも豊潤なだけに単独でかじると多少くどい印象を受けるので(長期熟成のハードタイプなんかと事情は同じ)、サラダなりパンなりの薄味のものと合わせた方がよい感じです。

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